2004年11月 第58冊
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筒井康隆 「みだれ撃ち涜書ノート」 集英社文庫
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奇人・筒井センセイの書評集。
76〜79年の書評なんで、昔はこういった本が
リアルタイムだったんだぁ、驚いてしまいます。
たとえば星新一「きまぐれ暦」。
私は中学生時代に狂ったように星さんを毎日毎日読んでたんですが、
たしかに昔はすごい人気だった。
今でも通用するショートショートだと思うんですが、
書店では昔ほどの勢いが無いのは寂しい。
本書の書評で買ってしまったのが、広瀬正。
この人はタイムマシンものに固執して作品を書いていたそうなんですが、
私は「マイナス・ゼロ」を買いました。
1年以内には読みだせると思います。
有名なベストセラーも挙げていれば、
聞いた事も無い出版社の文献ものも取り上げるなど、
その読書範囲は縦横無尽。
私の文庫・新書オンリーの読書範囲とは雲泥の違い。
でも取りあえずは文庫から読破したいんよね、
いつになっても終わることは無いと思うけど。
約三十年前の文庫本なんで入手しづらいと思うけど、
古本屋やネットで見かければ是非お読みなさることをオススメします。
純粋に知的好奇心が満たされます。