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2005年08月 第99冊
保坂正康 『天皇が十九人いた』

保坂正康  『天皇が十九人いた』  角川文庫

前々から読みたいと思っていた作家・保坂正康。
医療問題や昭和をブッタ斬る書名は、どことなく難しそうで堅苦しそう。

しかし、明治時代に興味を持つと、
昭和という時代も歴史的に検証したものが読みたくなった。
そこへこの「天皇が十九人いた」という好奇心溢れるタイトル。
う〜ん、なになに?

読んでみたら「あぁ、あの話かぁ」とは思ったけど、
詳しい事までは知らなかったので、これを機会にしっかりお勉強。
私も含めて若い二三十台の人は知らない話でしょう。

年配の人には懐かしい話でしょうけど、M資金とか本編の話とかは教科書で
教えてくれない話ですから、結構刺激的なのよね。

本書はこの話で百ページ余り使い、他は

「東條英機」
「外務省や武見太郎」
「鶴田浩二と市川雷蔵」
「沖縄戦の白い旗の少女」

などとヴァラエティ溢れるラインナップ。

エンタァテインメント性も多く、想定以上に楽しめました。






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