クラウドサービスとは?
2005年09月 第109冊
高島俊男『本が好き、悪口言うのはもっと好き』

高島俊男  『本が好き、悪口言うのはもっと好き』  文春文庫

週刊文春の「お言葉ですが...」で有名な激辛批評家。
著者は中国文学が専門で、漢字がらみの小言が多いのも特徴。

本書では
・漢字がらみの批判
・新聞批判
・書評十番
・支那は悪い言葉だろうか
・随筆
・狩野亨吉 (以上、私が大まかに概略化しました)

著者が週刊文春で有名になるまでの雑多なところで書き散らした文章を
セレクトしたものです。

章ごとにその性格や文体が異なり、冒頭の漢字がらみの批判は辛口が過ぎて、
「いやぁなおっさん、読むのやめたい」と思う程。
私自身文章が辛いので、辛口文は大いに好きなのだが、あまり辛口も
度が過ぎるとマズイなと分かった。

逆に柔らかな文体では、氏の奥深さが味わい深く、こういった文も書ける人なら
他の書も読みたい、と思った。

そういうわけで、文春文庫版「お言葉ですが...」を第5巻まで一気に買いました。
これがこの作家への私の評価を如実に示していると思います。






inserted by FC2 system