2005年09月 第117冊
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直木三十五 『仇討二十一話』 講談社大衆文学館
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直木賞って有名なだけに、一度はその直木さんの文章が読んでみたいと
思っていた私。
みなさんもそんな気持ち、少しは無いですか?
天下の直木賞になったほどの張本人なる小説なわけですから、
さぞかし面白いんだろうな、と読み始めました。
しっかし、つまんねぇ。
詰まらんのですよ。
全編。
表題のとおり、仇討の小説が二十一話も並んでるのですが、
どれも文体が古臭く、それでいて漱石や鴎外のような立派さが無い。
なんとなく、光って無い。
話の筋は面白そうなのに、その面白さを生かしきれていないプロット。
なんでこんな人の名を冠した文学賞が凄いわけ?
夏目賞とか森賞が在るのか無いのか知りませんが、有名で無い事は事実。
よりによって、こんな小説だとは驚きました。
佳いと思う人もいるのかなぁ?