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2006年02月 第157冊
きらたかし『赤灯えれじい』 きらたかし『赤灯えれじい』 きらたかし『赤灯えれじい』 きらたかし『赤灯えれじい』

きらたかし  『赤灯えれじい』  講談社ヤンマガKC

私はマンガが大好きで、毎日何かしらは読んでいる。
月曜日の「ビックコミック・スピリッツ」と「ヤング・マガジン」
木曜日の「モーニング」と「ヤング・ジャンプ」
隔週金曜の「ビックコミック・スペリオール」
この5誌はホント外せない。

そんな中、永らく「ヤング・マガジン」と云えば「ナニワトモアレ」と
「カイジ」を楽しんでいたのだが、今回大推奨する「赤灯えれじい」は
当初ついでに読む程度だった。
ところが、ところがなんですなぁ。

私は京都の生まれでして、どんなに東京が永くっても心は京都。
京都人と云うのは、もしくは関西人と云うのは、
とてつもなく故郷を誇りに持っている。
だから芦屋で育とうが、河内で育とうが、同等なくらい我が街に
愛着と誇りが強い。

そして京都人は、特にお国自慢が強いんとちゃうかなぁ。
今回の「赤灯えれじい」は、たぶん大阪の少しはずれのなんてことない街でのストーリー。
ヤンキー上がりの女の子と、高校を出たけれど就職もままならないヘタレ男サトシが、
夜の工事現場で交通整理をするガードマン同士という形で巡り合う。

まったくロマンチックでもなんでもなく、リアリティ溢れすぎる話の連続。

だけど、どこにでもいるヘタレ男の純情さ、すさんでいた元ヤンキー娘の
心が少しづつ男に開かれていくさまが、なかなか愛おしい。

世にヤンキー漫画やヤクザものは多けれど、私はほとんど敬遠してきた。

自分とは無縁だし、絵が劇画だし。
でも、このマンガは普通の人が元ヤンキーとつきあっていく過程がリアルだ。
元ヤンキーも不器用な性格なだけで、根はすごくいい娘だし。

大阪のはずれで、たくさんたくさん育まれていそうな他愛もないラブ・ストーリー。
でも大阪弁でつづられるやり取りは懐かしいし、女の子チーコが少しづつ
男の子サトシに近寄ってゆく様がイイ。

最近はラブラブ状態になって、波瀾が少なくなっているので、
そろそろチーコの昔の男が現れて、風雲急を告げるんじゃないだろうかと、
おっちゃんは心配です。






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