2006年03月 第165冊
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服部幸雄 『歌舞伎ことば帖』 岩波新書
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こつこつと読み継いでいる歌舞伎系。
歌舞伎ものの新書や文庫を、見つけたら買っておくのだが、いざ読むとなると
腰が重い。
それと言うのも、やっぱり面白く無いから。
こういった本は、ほとんどが学者先生が書いており、それ以外だともう
ミーハー極まる歌舞伎鑑賞記になってしまう。
それに比べると学者さんの方が為にはなるのだが、本書も「歌舞伎ことば」に
着眼した雑学書みたいなもの。
「?落とし」や「茶番」といった、今では日常でも使われている言葉が、
結構歌舞伎の業界用語から発生していることが分かる。
書き方次第ではかなり面白くなる「へぇ」話が満載なのだが、いかんせん
そこは学者殿。
しっかり堅苦しく書いておられます。
抱腹絶倒に、歌舞伎を書き散らした本は無いものか。