2006年05月 第180冊
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アン・タイラー 『ブリージング・レッスン』 文春文庫
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ピュリツァー賞受賞作であり、多くの人々の支持も得ている
アン・タイラー。
私も読んでみようと、読む前から文春文庫版はすべて購入。
どうして読みもしないうちから、気になった作家は集めちゃうのかな?
なぜかイイ感じがしてならなかった「アン・タイラー」という
覚えやすい作家名。
「赤毛のアン」シリーズを書いたモンゴメリを想像してたのかな?
読後感は、悪いですねぇ。
まず、主人公のおばさんが品がなくてこういう女性は嫌いだなぁ。
実にその辺にいそうで、愛着を感ずるよりも、うわぁ何でこんなおばちゃんの
くっちゃべってゆくクダラナイ思考経路を追体験しなくちゃなんないんだ、
という不快感。
私の性格は、かなり他人に対して無関心。
自分としては各人を尊重し、人間なんてなんでもありじゃん、
人それぞれなんだから人に迷惑かけなかったらとやかく言う気にもならない。
そう言いつつ、本に対してはトヤカク言い過ぎてるのは
面白いとこなんですが、人間ウオッチャーなんて愚の骨頂だ、
と思ってる。
でもね、純文学って人間ウオッチャーの集大成なのかもね。
だったればこそ、その小説にウオッチャーあれてゆく人物たちが
重要なのだが、それがクダラナイ人々だったらもう読んでいても辟易。
どうしてこれが支持されてるんだか、首を傾げつつ読み続けました。
我が家にはアンタ・タイラーがあと5〜6冊ある。
買ったからには読まねばならないのが自分ルールなんですが、
こいつは気の重い展開だ。