2006年06月 第183冊
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みうらじゅん 『ボク宝』 光文社文庫
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みうらじゅん、ボクと同じ京都人で、愛するヘンな人。
文化放送「吉田照美のやる気マンマン」で毎週出てくる面白いオッサンだが、
やってる事はかなりこだわりがある。
そこらへんは、堀井憲一郎と似て非なるモノかもしれない。
軽いようで、語っている真髄は重いのだ。
ちなみに堀井も京都人。
島田紳介も上岡龍太郎も京都出身だから、京都ってヘンな人が多い(嬉しい)。
マイブームって言葉を産み出し、一人一人が自分だけのブームを肯定化した、
実はすごい立派な人。私は「タモリ倶楽部」のタモさんと並んで、
こういったオリジナリティを尊重している人が大好きだ。
だから、昨今、何かにつけて、「サッカー日本代表頑張ってほしいですね」
なぁんて言ってるアナウンサーは大嫌い。
人類皆兄弟なんだから、日本が勝とうが、ドイツが勝とうが、
それはどこだっていいじゃない。
素晴らしいプレーを見せてくれるチームに、
僕は拍手を送りたい(八方美人とは違うよ)。
いつものように話が脱線してますが、そんなみうらじゅんが書いてる本だから、
面白く無いはずが無い。何で今までこんな面白い人の「本」も読まなかったのかと、
この読書後、ぼくは彼の文庫本をほとんど収集してしまったくらい。
十冊くらいなので、頑張ればすぐに集められます。
「ボク宝」とは、彼にとっての「お宝」もの。
人から見れば下らないだろうけど、その大切さと思い入れの説得力は大したもの。
例えば、「仏像」「エロ・スクラップ」などは彼の有名なマイ・ブームだし、
「日野日出志」という恐怖漫画を採り上げた項では、懐かしさと深い共感さへした。
日野日出志...たしかにコワイ漫画だったよなぁ。
ちなみに、みうらじゅんはポッドキャストでも楽しめます。
ネットでも見れます。
見たい人は、コチラ。
「みうらじゅん&安齋肇の勝手に観光協会」
http://www.discberry.com/kanko/kanko_top_upper.html