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2007年06月 第219冊
東直己  『流れる砂』  ハルキ文庫

東直己  『流れる砂』  ハルキ文庫

この作品を面白くなかった、とネットで書かかれているのは見たことない。
そんれなのに、人それぞれの感想はあろうが、東直巳は未だに
圧倒的人気作家とまではなれきれていない。

ナゼだか不思議だが、本書は六百ページ超あるため、手に取る人が
少なくなっていることは想像できる。
しかし、これを読み始めたら、面白いのなんの、
すっかり東ワールドに浸ってしまう。

私立探偵畝原シリーズ第二弾。
第一弾を読んで無くても、ちっとも困らないのが最近のシリーズ物の特徴だが、
本書もそうではあるが、きっと第一弾も第三弾も読みたくなるだろう。

マンションの管理人からありがちな事件の依頼を受け、
さっさと仕事をこなそうとする畝原だが、
事件は札幌を揺るがす大事件へと発展してゆく。

保険金詐欺らしいヤバイ女、宗教、公務員のウラ、
と事件は錯綜しつつ絡み合っていた。
六百ページは長いけど、こういう長さなら楽しい長さだ。

ちなみにハルキ文庫は定価で980円!
古本屋で見つけたら、500円くらいでも買いだと思う。


私立探偵畝原シリーズ第一弾 「待っていた女・渇き」感想
http://rndocdks.web.fc2.com/doku006/doku00152.html






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