2008年03月 第262冊
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ハロルド作石 「BECK」 講談社コミックス
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今までに何度も紹介しようと思ったけど、完結したら書こうと
思っていたほど好きな作品。
結局、H20年3月現在、第32巻。
まだ終わりそうもないけど、ひとまず「DEVIL'S WAY」実演に結びついたんで、
紹介してしまいます。
この作品を知らない人は何の事か分からないでしょうが、
わたしがこの作品とであったのは、とある埼玉の漫画喫茶でした。
5時間ぶっ続けで、当時の最新巻10巻まで一揆読みでした。
漫画はかなり好きですが、音楽が好きなだけに、これは相当
こみ上げるものがきました。
少年漫画でありがちな、気の弱いどこにでもいそうな少年が、
ギターと音楽と仲間に出会ってゆくことで、成長してゆくサクセス・ストーリー。
途中二十巻代は、大物プロデューサーや暗黒街の悪者と様々な駆け引きや
交渉をしてゆくんですが、最後は音楽的実力で押し伏せてゆきます。
こう書いていると、作品の良さがちっとも伝わらないのですが、とにかく
メチャンコ面白いです。
現在32巻目。
これを知ると、読む気が失せる人も多いかと思いますが、まずは
バンド「BECK」の草創期を描いた十巻目あたりまでを読んで見てください。
お金が惜しかったら、漫画喫茶で5巻目くらいまで読んで見てください。
大人の人ならブック・オフで一揆買いするコト間違いない。
この作品は音楽が非常に重要で、それでいて無音の漫画で上手に描いています。
クチパクが続く絵面を見ていても、不思議と音楽が聞こえてくるようです。
私は主人公コユキの歌は、少しスピッツっぽいものを連想しています。
人それぞれに彼の歌声は違うでしょうし、そこが面白い。
ロックが好きな人も、物凄くマニアックな書き込みが多いので、
きっとニンマリできます。
小説ばっかり読んでいる人も、たまには面白い漫画も読んでみて下さい。
この作品なら、自信を持ってお薦めできます。