2009年04月 第317冊
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石川文洋 「日本縦断 徒歩の旅」 岩波新書
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やってみた〜い!♪
やってやれない事も無いんだろうけど、時間が無い、金が無い、
道路が危ない、途中でカゼとかひいちゃいそう。
やめる理由はすぐ思いつくだけに、意外と実際は実行できない大冒険を、
しかも65歳のカメラマンが実現してしまった事が凄い。
北は北海道宗谷岬から出発、延々日本海側を歩き通す。
途中仕事の関係でルートを中断した場合は、どんなに些細なことでも
丁寧に本書も説明しており、当然中断場所から再スタートしております。
それだけに信頼性もあるし、実際やってみようという人には参考になると思います。
09年03月終了してしまった森脇健二のTV番組「走る男」、
現在は「走る男2」という形で再スタートをきってますが、わたし、
この手の道中モノが大好き。
日本全国を走っちゃおう、というのは体力に自身ないけど、
ゆっくり歩こうという計画は現実性がある。
危ないけど、自転車とかバイクならもっと実現性あるよね。
本書徒歩の旅は全国の泊まり歩いた民宿なんかも書いてある。
宿泊夜の土地ならではの手料理や、翌日お昼のお弁当の感想もあって、
実に旨そう。
一日三十キロ前後歩いてますから、65歳とは思えない体力。
東京ドームあたりから直線で歩いて立川市あたりが三十キロなんだから、
いかによく歩いているか推して知るべし。
最近自転車で5時間くらいのんびり走ったんだけど、それが丁度三十キロだった。
しかし疲れたんだよね、三十キロ歩くなんて、しかも毎日なんて出来るかな。
太平洋側でなく、日本海側を渋く歩くってのがイイ。
それでも道路事情、特に狭いトンネルなどが危険だったそうだからね。