クラウドサービスとは?
2009年12月 第357冊
貫井徳郎  「天使の屍」  角川文庫

貫井徳郎  「天使の屍」  角川文庫

貫井徳郎の本は、「慟哭」「崩れる」を読んだので、本書が3冊目。
最初に読んだ「慟哭」があまりに素晴らしかったので、「崩れる」や
本書「天使の屍」を取り急ぎ買って置いたのだけれど、
「崩れる」も「天使の屍」双方共に感心できなかった。
「慟哭」に感動した読者は、貫井の何を次に読めばいいんだろう。

中二の一人息子が飛び降り自殺してしまう、しかも遺体からはドラッグが検出される。

息子の不名誉を晴らすため、イラストレーター(フリーだから活動時間が
自由に出来る)の父親は独自捜査に乗り出す。
いくらイマドキの中学生が進んでるって言ったって、
ここまでダークに進んでいる児なんているのかな?
表面的にはアイドルっぽくて勉強も出来る児が、そんじょそこらの
チンピラよりも荒んだ行動をしてました、チャンチャン♪なんて。

息子は自殺したんじゃない、無念の死を晴らそう!と父親は聴き込み調査を開始。
親友たちに聞いて回ったり、恋心を抱いていたらしい女の娘に当たったり。
しかしどうも悪い友達がいたようで・・・。
いくら悪い友達がいたって、高校生じゃないんだから、中二で
こんなヤツを想定するのはミステリとしては邪道じゃないの?
予想を反する展開は必要だけど、ありえない設定には興味がおっつかない。

しばらく、貫井氏を読む事は無いだろう。






inserted by FC2 system