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2009年12月 第358冊
宇佐悠一郎  「放課後ウインド・オーケストラ」全4巻 宇佐悠一郎  「放課後ウインド・オーケストラ」全4巻 宇佐悠一郎  「放課後ウインド・オーケストラ」全4巻 宇佐悠一郎  「放課後ウインド・オーケストラ」全4巻

宇佐悠一郎  「放課後ウインド・オーケストラ」 全4巻  集英社ジャンプSQ

高校生活ものんびりまったり過ごそうと思っていた男子高校生が主人公。

ところがクラス一かわいい女の子が吹奏楽団を復興しようと苦心しているのを
手助けしていくうちに、行きがかり上、部長に就任。
吹いた事も無いトランペットを担当する事に・・・。

描きようによっては、いくらでも「またーり」な部活漫画にできそうな
シチュエィションであり、またーり化に成功した最たるものとして
「けいおん!」を思いつかれる方もいらっしゃるでしょう。

本書は少年誌連載と云う型枠の中で、なんとか吹奏楽団の実状や問題点を
描きつつ人気も持続させねばならなかった状況が垣間見てとれる。

中高校でのブラス活動は、なんといってもコンクールがある。
これが良きにつれ悪しきにつれ、ブラスをがんじがらめにしている。
12分と云う決められた演奏時間内をオーバーしてしまった事で、
コンクール失格になってしまった過去の秘密が出てくる。

これなんか音楽的にはまったく馬鹿馬鹿しい極致のようなルールだが、
ルール内での演奏がコンクールなのだ、と言われてしまうのだろう。

本書は主人公の1年生秋頃(文化祭)までを描いており、まだまだ話は
続くかのような時だったのに収束して終わってしまう。
おそらくブラスの真面目な「練習」や「コンクール」という堅苦しい話が
読者には受けず、連載終結に繋がったんだろう。
残念。

音楽系の部活に関係のある人、あった人なら、きっと面白く読める漫画です。
一生懸命練習した結果の演奏会、そこには何かがあったことを知っている人は、
この漫画の面白さが凄く良く解かるんだけどなぁ。






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