2010年07月 第389冊
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檜山良昭 「日米血戦」 日本文芸社
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最近古本屋巡りが過熱してまして、休日ともなれば愛車を駆って西ひがし。
ブックオフ中心に一日4〜5軒廻ってます。
都心の4〜5軒は楽勝だけど、地方の4〜5軒は半日掛かる。
どの店舗も大きくて、ストックたっぷりだからね。
地方ほど思わぬ掘り出し物があるので、私には打ってつけ。
最近蒐集しているのが、この檜山良昭。
檜山良昭と云えば、「日本本土決戦」や「アメリカ本土決戦」
といった本土決戦モノなどの戦争イフもの。
今でこそ膨大に戦記イフものが出版され尽くしましたが、
その基礎を固めたのは、檜山良昭でしょう。
本土決戦モノ三部作も読んじまったんで、ひとつ檜山良昭を
見かけたら買っておこうかな、なんて思っていたら気が付けば
全作品収集を目指しています。
戦記イフものだけに限らず、現代ミステリや経済政策もの、
史実ものなどジャンルが幅広く、文庫本やノベルス本だけに限らず、
単行本コーナーもじっくり捜索してるんで、探し甲斐があって、本当に楽しい。
本書は檜山氏による太平洋戦争記と呼べるドキュメンタリー。
開戦前のルーズベルト大統領などの秘密裏交渉からはじまり、
海戦を中心とした数々の戦記。
雑誌「丸」「プレジデント」「歴史と旅」に掲載された短篇を一章として
再編成しているので、ちょっと連続性や各章のボリュゥムが違うが、
よくぞ一冊にまとめて後世に残してくれた、といった本書。
古本屋でもなかなか見つからなかった本書だが、本当に見つかって良かった。