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2011年5月 第446冊
武田邦彦 「偽善エコロジー」 幻冬社新書

武田邦彦  「偽善エコロジー」  幻冬社新書

今から数年前、ポッドキャストで武田邦彦出演のラジオ放送を聞いた。
彼は資源材料工学専攻の工学博士で、名大院教授を経て現在は中部大学教授。
説明が上手く、世の中の偽善を次々と語り、耳が洗われるような感慨を受けた。

彼が言っている事が真実ばかりなのかは分からないが、
彼の論法通りなら、これは凄いことを言っている、と激しく興奮した。

夜の琵琶湖畔をドライブしている車内で聞いたので、
武田氏を見聞きすると、湖畔の田舎道を想い出してしまう。

武田氏は原子力安全委員会専門委員を経験しており、原子力村にいた経歴を持つ。

そんな人がどういった経緯で・・・彼としてはフラットに、
科学者としての意見を言っているに過ぎないのだろうが・・・
原発批判をしているのか知らないが、とにかくニコニコしながら
恐ろしい話ばかりする。

自分が永年研究してきた薀蓄を、思う存分語れるのが楽しくて
しょうがないように見える。

今回の原発事故後、「たかじんのそこまで言って委員会」や
「ニュースの深層」等でメディアにて意見開陳。
話術が上手く、TVでの説明は非常に解かりやすい(正否は別として)。


彼の意見は、彼の著作物を眺めると大体わかる。
「リサイクル幻想」(文春文庫)
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(洋泉社)
「偽善エネルギー」(幻冬社新書)

資源材料工学専攻ゆえに、資源・環境問題やエネルギー問題に
通じてゆくのだろう。メディアでのトークは滅法オススメなのだが、
文章になると少し一本調子となる。

これが本書の痛いところで、言っている内容は衝撃的なのだが、
文章がどうも詰まらない。あんなに面白く興味を惹き立てるように
話せる人なのに、本にしたらこうなってしまう。不思議だ。

本書で述べてある代表例。
レジ袋廃止や割箸不要論はエゴ、ハウス野菜や養殖魚反対もエゴ。
CO2削減で地球温暖化は防げない、温暖化でも世界水浸しにならない、
ダイオキシンや狂牛病も危なくない、生ゴミ堆肥やプラスチックの
リサイクルこそ危ない!え?と思うトピックスが目白押しだ。

お題を呈して、検証してゆくという連載形式。
読み進めて行くと、彼が総体として言いたい事も見えてくるという寸法。
彼のもう一冊のベストセラー「偽善エネルギー」も読んでみたい。







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