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2012年07月 第529冊
佐藤光浩 「復讐烈伝」 アルファポリス文庫
佐藤光浩 「復讐烈伝」 アルファポリス文庫

う〜む、こういう本も出てきたか。
最近富みに不条理な事件、殺戮事件が頻発してると思いませんか?

車を暴走させて引き逃げるとか、たまたまその場にいただけで刺されたとか、
まったく納得できない事件が、ほぼ毎日起こっています。

かわいそうに、悲惨やなぁ。
テレビで観る限りはそれですみますが、こうも多いんだから、明日は我が身。
もし自分や、自分の大切な人達がそんな目にあったら「運が悪かったね」
で、済まされるだろうか。

江戸期までは敵討ちという公的制度によって、復讐が合法化されていた。
明治維新によって、そんな野蛮なことはやめて、法的にキチンと裁きますから、
と敵討ちは、禁止令が出されました。

ところが、さまざまなヒューマンな解釈で刑罰が軽くなっていると思う。
被害者の人権は済んでしまったこと、それより今ここにある加害者の人権を
大切に考えようよ、などという全く理解出来ない主張が蔓延っている。

こんなことでは、世は乱れるばかりだ。
そう思ううちに、現代日本は酷くなりすぎています。

本書では過去から現代まで幅広く、
復讐が行われた数々の事象を採り上げています。

今まで何千年も事件が起こり、その敵に対し人々は対抗しました。
それが本来ヒトが持つ、感情と行動なのでしょう。

最新の文化と倫理を持ち合わせた現代人は、
復讐するなんて野蛮だと定められました。

本書で書かれた、復讐した人々をどう思うか、どう読むか、
それくらいの自由は、続いて欲しいと思います。






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