2013年1月 第557冊
-
宮元健次 「名城の由来」 光文社新書
昔から名城古城の因縁話というのはジャンル確立されてまして、
私の敬愛する南條範夫先生なんかも得意なジャンルでして、
陰惨無残な古城秘話なんてのが何冊も出ています。
本書もそんな感じかな?と期待して読み始めたんですが、
さすが最近の著作(2006年初版)。
名城の「由来」に的を絞って、しっかり書いている。
マニアックで一般に知られていないけど、これは凄い由来だ!
といった南條本とは大違い。
本書で採り上げられた名城は下記の通り。
豊臣秀吉編として、長浜城、大阪城、聚楽第、名護屋城。
徳川家康編として、岡崎城、江戸城、駿府城、名古屋城、
水戸城、膳所城、水口城。
キリシタン編、長篠城、安土城、高槻城、金沢城、島原城。
面白いのが宮本武蔵を軸にした名城で、小倉城、明石城、熊本城。
その他の名城、小田原城、松本城、姫路城、岡山城。
あなたの故郷の名城は、ありましたか?
うちはド田舎の小さな城砦の末裔だったそうで、その城砦あとが
今は見晴台に整備されている紹介HPを、最近観て感無量でした。
城跡については、全く記載されてなくて苦笑しましたが、
その地名が、そのまま私の苗字でもあるので、
もうちっと、ご先祖様がうまく立ち回ってくれたらな
と思います。
とにかく、城跡とツワモノどもの夢の跡、は妄想のかたまりです。