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2013年7月 第595冊
クーンツ 「戦慄のシャドウファイア」 扶桑社ミステリー文庫 クーンツ 「戦慄のシャドウファイア」 扶桑社ミステリー文庫
クーンツ 「戦慄のシャドウファイア」上下 扶桑社ミステリー文庫

サンスペンス&ホラー。
この手のハラハラドキドキは、くっだんねーなー!と思いつつ、
どんどん読んで、最後は止まらなくなる。

上下二巻の長編で、上巻より下巻の方が加速度的に面白くなった。
悪い役人が化け物に食べられちゃえ、と不謹慎な展開を期待してしまった。

幼児期のトラウマゆえに、永遠の若さを追求している天才物理学者が主人公。
バイオ事業で大成功した末、政府と組んで老化防止・細胞活性化の研究を進める。
ところが彼の私生活は最悪で、妻と離婚協議中。

ほとんどの財産分与を放棄した妻に男のプライドを傷つけられた主人公は、
怒り心頭。カンカンになって歩いているうちに、清掃車に跳ね飛ばされてしまう。
頭蓋骨陥没の脳挫傷、完全な即死だった。

まずは、序章からしてオヨヨ?という滑り出し。
くだんないんだよなと思いつつ、すっかり物語に引き摺り込まれてる。

この物理学者は自信過剰なため、我が研究成果を完成させるべく、
自らの遺伝子を弄くってしまっていた。
不老不死という目的のための細胞活性化を。

霊安室に安置されていた物理学者は、ひっそりと細胞活性化が始まっていた。
そして彼は甦り、蘇生する。

霊安室を脱走し、凶暴な憤怒が込み上げてくる。
こんな目にあったのは、あの女(離婚協議中の妻)のせいだ!
妻に復讐してやると、物理学者は不死身の体で行動開始。

しかしココからが、そうはいかない。
細胞活性化は止まらず、彼の肉体は、遺伝子は、
あらゆる進化と可能性を求めて無限なる成長と変貌が始まるのだ。







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