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2014年2月 第627冊
鈴木眞哉 「戦国史の怪しい人たち」 平凡社新書
鈴木眞哉 「戦国史の怪しい人たち」 平凡社新書

一般の戦国モノには出て来ないような人物がオンパレード。

石見重太郎や薄田隼人正ならまだしも、
宮本一真や戸波又兵衛なんて、どうです?

講談・大衆文芸で活躍した人物も、スポットを当てており、
戦前の人ならともかく、戦後の読者には馴染みのない人ばかり。

こういう人もいるんだ、と黙々と読むページが多かった。
いつもなら、知らない人物を読むのは楽しいんだけど、
本書はキツかった。

全4章からなり、
第1章は信長・秀吉・家康から光秀や勝家といった有名人。

第2章から早くも怪しくなり、講談・大衆文芸の武将剣豪たち。
大久保彦左衛門や尼子十勇士はともかく、穴沢主殿助なんて知らない。

第3章は歴史の裏側ということで、南朝の残党、
倭寇、影武者や変身など、これは面白い。

第4章「よくわからない人たちの世界」が極めつけ。
桶狭間の毛利新介に服部小平太。川中島の原大隅。
鳶の巣文殊山の和田兵部。本能寺の変の安田作兵衛。
賎ヶ岳の山路将監。関ヶ原の島左近。
大阪今福堤の大井何右衛門。軍学者・鈴木日向守。
山本勘助。鈴木飛騨守と雑賀孫市。
阿波鳴門介。石川五右衛門。
おあん様。平子主膳。

戦国期の超脇役に興味のある人なら、楽しめるはず。






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