2014年3月 第631冊
-
日垣隆 「秘密とウソと報道」 幻冬舎新書
買ったのに読んでない本が、家に数千冊ある。
どないかせねばと週2冊ペースで読んでるが、
週10冊は買ってしまう。
新刊には興味が無く、5年10年前の評価が定まった本を
中心に買う。30年前の面白そうな題名なんかも好物。
昔の方がいいかげんで胡散臭いがネタに惹かれるものがある。
ただしエンタメは今の方が面白い。
こんな物語があったらなぁと子供の頃に空想したものが、
最近は出ている。
さて、日垣さんの本も数冊買って順番待ちだった。
「そして殺人者は野に放たれる」が買ってあるが、
本書の帯を見て衝動的に読み始めてしまった。
鑑定医が秘密をバラす相手を間違えた奈良少年調書漏洩事件。
週刊新潮が空想虚言癖に騙された大誤報。
賠償額が高騰する名誉毀損訴訟。
これらは本書ウラに書かれた仕掛けだが、見事に喰いついてしまった。
初めて日垣氏の本を読んだが、なかなか面白い。
本もたくさん出しているジャーナリスト。
メディアの表現方法とそのウラ側をどう読み解くか。
フムフムとあっと読んでしまった。