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2014年6月 第651冊
中嶋繁雄 「戦国の雄と末裔たち」 平凡社新書
中嶋繁雄 「戦国の雄と末裔たち」 平凡社新書

「日本の名家100」「大名の日本地図」で知られる中嶋繁雄。

私はこの作家が好きで、「閨閥の日本史」「明治の事件史」
「名君・暗君江戸のお殿様」をHPにて感想アップしています。
大名や名家、血筋や閨閥なんかに着目しています。

よく思うんですよね。
織田信長とか武田信玄は凄かったけど、
ほんとに彼らのDNAを引き継いでいる人間はいるのだろうか?

江戸期の大名家は不思議な発想で、
藩祖のDNAより、お家が一番だった。

お家の家格が上がるのなら、将軍家から養子を迎えてしまうし、
藩財政が逼迫していたなら、富裕な大藩より養子を迎えてしまう。

そんなことすると、有名な武将だった藩祖のDNAが途絶えてしまうのに、
実に多くの大名が、それをやってしまっている。

だから、そういった大名家の末裔たちは気まずいだろう。

有名な○○家があったとする。その名家の末裔でございと話すと、
あの武将の血が入っている人なんですか、と単純に驚かれてしまう。

実際は、もっと有名な別の武将の血が、養子入りしたことによって
摩り替わってしまっているのであるが、○○家に関心がある人にとっては
「なあんだ、徳川家か。オレは○○家に関心があったのに、詰まんないナ。」
と、内心なってしまう。

本書は、12章で13家の末裔が描かれている。
相馬家、足利家、武田家、織田家、今川家、新田家、立花家、
毛利家、黒田家、浅野家、木下家、蜂須賀家、由井家。







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