2008年10月 第300冊
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唐沢俊一 「唐沢先生の雑学授業」 二見文庫
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おなじみ唐沢俊一の雑学本。
私は気に入った作家に出会うと、一冊しか読んでなくても、
文庫新書の全作品を集めたくなる癖があります。
この唐沢俊一も、一時期ちょっとしたブームになり書店・古本屋で
見かけたのですが、今はほとんど置いてありません。
でも、私の書棚には彼の文庫本(未読)が十冊前後残ってます。
大体どれも似たような食アタリ気味なのですが、
買った本は読まないと怒られますので、こうやって読んでおります。
他にも、荒俣宏や宮部みゆき、山田風太郎なんかが、
今ではかなり情熱が冷めてきています。
でも、そのうち読みます。
読んでみると面白いしね。
さて、この本。
「おぐりゆか」という不細工な劇団女優との掛け合いで話が進み、
各エピソードに漫画や唐沢&おぐりの写真なんかも多く、
おそらく初出は雑誌の連載モノだったのだろうかと推察される。
唐沢雑学は、エログロ系が多いが本書では正統派「へぇ〜」話が多く、
それなりに楽しめはする。逆に「おぐりゆか」との下らない遣り取りが
無かった方が、すんなりと読めたのではないか
(ただし、単なる雑学本になってしまい、雑学「授業」という形態にはならなくなる)。
どれもこれも、雑学は微妙な話ばかりだが、よかった話を本書より幾つか紹介。
・中国ではカメというのは、罵り言葉。
・北欧では鶴は不吉な鳥。
・ボスニア・ヘルツェゴビナでは、柿のことを「日本リンゴ」と呼んでいる。
・外国人には肩凝りがない
(白色人種は黄色人種より首から肩にかけての静脈が太いから)。
・カーネーションの花言葉は「母のために」だが、母の日以外は「軽蔑」。
・ごぼうの花言葉は「いじめないで」。
こうやって読み返してみると、結構面白い。