2004年07月 第32冊
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海音寺潮五郎×司馬遼太郎 「日本歴史を点検する」 講談社文庫
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博覧強記の２大作家の対談集。
１９０項の薄い本だが、内容は高度で読了まで１週間ほど懸かった。
いつも言ってますが、物知りの人の書く本は面白く、
その物知り２人の話は更に面白い。
話は幕末維新が多いが、そこから派生して言語学や天皇制・産業革命と
多岐に渡り、案の定、私が知らない歴史話がゴロゴロ出てくる。
私は子供の頃から歴史本を狂ったように読んできましたが、
悲しいかな、右から左へドンドン忘れる。
忘れられるからこそ人生お気楽なんですが、この２人のように
隅から隅まで覚えてないと大作家にはなれないようだ。
巻末に司馬氏のあとがきがあるのだが、司馬氏のデビュー時、
氏の才能をいち早く激励したのが海音寺氏で、その縁があって二人は
連続十時間の対談も嬉々としてこなす仲になったそうである。
流石は我が海音寺。
