2009年04月 第316冊
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「新潮45」編集部編 「悪魔が殺せとささやいた」 新潮文庫
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「新潮45」による、渾身の殺人事件ルポルタージュ第5集。
今回も目を覆いたくなるような悲惨極まり無い事件のオンパレード。
だったら読むなよと言われそうですが、こういったルポを読むことで、
事件に対する怒り沸騰。
次から次へと起こる凶悪事件に、過去の事件は霞んでしまいがち。
でも、忘れてはいけない、風化させてはいかん、こんな非道な社会に
ナゼなってしまったのか考えんといかん!
しっかし、ほんと、理不尽な極悪事件が増えた。
以下、本書掲載の14事件。
木更津「年下夫」刺殺事件
愛知「連続女性バラバラ」事件
町田「新婚妻」絞殺事件
中津川「一家五人」絞殺・刺殺事件
土浦「両親・姉」撲殺事件
大阪「母子」放火殺人事件
渋谷「夫バラバラ」殺人
名古屋「絞殺」事件
福岡「連続夫殺し」
名古屋「通り魔」連続殺傷事件
滋賀「幼稚園二児」刺殺事件
堺「三人連続」殺人
熊谷「男女四人」拉致殺傷事件
大阪「三角関係」猟奇殺人
こうやって書き並べてみると、まったく惨いありさまです。
全国、どこにいようが、何でも起こりえます。
日本は滅茶苦茶になってしまった。
死刑廃止を叫ぶ人達がいらっしゃいますが、この本を読んでも、
やっぱり死刑廃止と訴え続けるんかなぁ・・・。