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2011年2月 第439冊
天藤真  「大誘拐」  角川文庫

天藤真  「大誘拐」  角川文庫

世上とても評価の高いユーモア誘拐ミステリ。
まだまだミステリの造詣が浅い私なので、お薦めミステリだとか、
ミステリ・ベスト100といった企画に弱い。

そういった企画に必ずランクインされるのが、本書「大誘拐」。
ミステリの題名というのは様々で、二文字からなる熟語だけで
「面白そう!」と思わせるものもあれば、どうもピンと来んものもある。

しかし、題名はどうあれ、まったく予想できぬほど面白いミステリも
ままある。本書はどうか?

私の感想としては、上中下で言うと「下」。
設定からしてワクワクせず、本書最大の特製「おばあちゃん」登場後も
サッパリ。

中盤からおもしろくなるのだろう・・・、終盤が凄いのだろう・・・と
最後まで我慢して読み切りましたが、結局最後まで面白くなかった。
ミステリとしてもアっと驚くことも無く、おばあちゃんのセコさが
目に付くだけでした。

私としては、最後に、奪取した百億円を大都会の上空から札束をばら撒くとか、
世界中のメディアが報道するなか富士山火口に百億円ごとヘリが突っ込むとか、
そんなアッと言うラストを期待してました。

多くの人が一度は読んでおくべき、と評価している本書。
取り敢えず、読んだ実績が作れて、それだけは良かったです。






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