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2013年1月 第555冊
原田宗典「十七歳だった!」集英社文庫
原田宗典 「十七歳だった!」 集英社文庫

1993年に書かれたから、もう二十年も昔の本だ。
しかし、高二男子の生態は、どんな時代も似たようなもので。

電車の中で読まないように、とアマゾン感想に注意書きがあったが、
自分も電車内で、クククッと笑いを噛み締めて呼んでしまった。

なんか面白くて、脳天気な本はないかなぁと思った時は、
間違いなくコレがいい。

二百ページ余りに、十四編の丁度いい短いエピソード。
バイクに乗ったり、エロ本を買いに行ったり、
文学青年ぶって木陰で、読書したり。

結構イケメンで、青春謳歌した、楽しい高二なんだよね。
自分なんて、勉強→テスト→追試→勉強→テスト→赤点・・・
という負のスパイラル高校時代だったから、勉強以外の
思い出ばっかりの著者が、羨ましい。

それでいて、早大一文(指定校推薦)現役合格だなんてっ!
いかんいかん、本は面白かったけど、勝ち組人生に対する
羨望で妬みまくってしまう。

そうなんです。
本書を読めば、著者が単なる「面白いことをしでかした高校生」
だっただけでなく、それを上手に文章化出来る作家だという事が
判ります。内容は面白可笑しいけど、文がしっかりしているので、
ただそれだけじゃない。

著者の代表作といえば本書みたいで、次に何を読めばいいのやら、
迷ってしまう。

アマゾン感想でも、本書コメントが圧倒してるんだよね。
でも、それも判る気がする。
悔しいけど、これは面白い。






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